Base ballの日本語訳『野球』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 02:52 UTC 版)
「青井鉞男」の記事における「Base ballの日本語訳『野球』」の解説
野球界では、base ballの日本語訳を『野球』としたのは、青井と第一高等学校ベースボール部で活躍した中馬庚が起源と云われている。これは、君島一郎が自著の『日本野球創世記』(ベースボールマガジン社)の中でこれについて以下の2つの説を挙げ、中馬庚説がbase ballを野球と翻訳した起源としていることによる。 中馬庚説 - 青井の直言としてこの説を紹介。すなわち、君島が青井から直接聞いた話として、青井が一高練習場で『千本素振り』の練習をしているところに中馬が訪れ、ベースボールの日本語訳を『野球』としてはどうかと持ちかけられ、青井はこれに賛同、ほかの一高ベースボール部メンバーも異を唱える者無く、これをもって一高ベースボール部の記録にはじめて『野球部』の文字が載ることとなった、というもの。 正岡子規説 - 河東碧梧桐ら松山出身の俳人等の主張を紹介。すなわち『野球名付けの親は(中馬庚ではなく)正岡子規である』との主張。これは、中馬が野球という言葉を創出する以前から子規は手紙等で自分のことを『野球拝』などと書いていたことによるもので、これがベースボールの日本語訳として『野球』という文字を当てた最初であると説いていた。しかし子規は自著の中でベースボールの訳語は未だ無いと書いており(「野球」は正岡)幼名「升」をもじった雅号―「ノボール」とよむ―、であり実際にはbase ballの日本語訳として野球と書いていたわけではない。
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