Ar 440
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 23:31 UTC 版)
「Ar 240 (航空機)」の記事における「Ar 440」の解説
Ar 240が性能的に不満足な機体となったことから、アラド社ではAr 240の改修を進めながら、新たに発展型のAr 440の開発に着手した。Ar 440は基本構造はAr 240と同じだが、胴体を延長し主翼の形状を変更することにより安定性の向上を図っていた。エンジンはより強力なDB603Gを搭載し、機体の装備はAr 240と共通のものが多かったが、ダクテッド・スピナーは非効率ということで採用しなかった。 試作1号機は1942年夏に初飛行し、その後1942年11月までに合計4機が製作された。空軍の飛行テストの結果は良好で、飛行時の安定性はAr 240と比較して飛躍的に向上した上、操縦性も良好であった。最高速度も亜酸化窒素噴射装置を利用すれば700km/hが可能だった。同時期にテストされたMe 410と比較すると、多くの面で本機の方が優れていた。しかし、空軍はMe 410の方を支持したため、Ar 440の開発許可が下りずそのまま開発中止となった。
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