アドヒアランス
【概要】 直訳すると「固守」。内服薬による治療では患者が指示された薬を適切に服用しないと、有効な薬の濃度が保てず治療失敗になってしまう。HIV感染症の場合はさらに薬剤耐性HIVになってしまう可能性が高い。患者自身が病気を受容し、治療方針の決定に参加し、積極的に治療を行おうとする能動的な態度のことを「アドヒアランスが良い」という。これに対して、患者が医療者のよく指示に従うことを「コンプライアンスが良い」という。
【補足】 アドヒアランスに影響する因子は、1)薬の要因、2)医療者側の要因、3)患者側の要因、4)医療者と患者の相互関係がある。いずれにしても服薬開始前にしっかりした準備をすること、患者・医療者の協力と納得が必要である。 なお「服薬率」を正確に知る方法は案外難しい。本人の申告は嘘がある、記憶が不確か、多めに評価する、質問者によって答えを変える、残薬の計算は面倒、捨てられるとわからないなど。アメリカでは研究用にMemsCapというICチップつき薬瓶を使っている。

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