AH-64調達停止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 16:33 UTC 版)
AH-64Dの取得は、ボーイングが2007年(平成19年)にブロックIIの生産終了を発表したため、部品供給を前提とした富士重工業のライセンス生産が不可能となり、中期防衛力整備計画(平成17年度~平成21年度)中に調達機数13機で打ち切られることになった。 このため、平成20年度での調達では富士に開設した生産ラインの設備投資額(約400億円)が加算され(本来なら長期間にわたって分割加算されるもの)、1機あたり約212億円(航空自衛隊のF-15J戦闘機2機分に相当)の超高額機となった。この調達予算は財務省に認められずに終わった。翌21年度も調達条件が同じであったため残り3機の調達を取りやめ2007年(平成19年)度予算までの10機で調達を停止することとした。しかし、結局中期防衛力整備計画(平成23年度~平成27年度)で残り3機の調達が決定され、2011年(平成23年)から2013年(平成25年)度までの予算で3機の予算が計上された。 この結果として、当初調達予定数の60機に遥かに満たないため、新たに別機種の導入を含めてAH-Xを見直しする方向で検討に入った。
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