911アメリカ同時多発テロ事件の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/25 19:16 UTC 版)
「バラカート」の記事における「911アメリカ同時多発テロ事件の影響」の解説
2001年のアメリカ同時多発テロ事件後の11月13日、バラカートは国連安保決議により、ターリバーンやアルカーイダの関連団体と見られて資産凍結措置対象リストに入れられた。911事件の実行犯が、バラカートを使って資金管理をしていたとみなされたためだった。2001年、アメリカ合衆国はアル・バラカート銀行をテロの総本山とみなし、その国外送金口座を凍結した。ただし911調査委員会 (en) の調べでは、アル・バラカート銀行とテロ組織との関連は見つからなかった。テロ支援の容疑は見つからなかったものの、アル・バカラート銀行は2003年前半までに別の4つの理由で刑事告発された。2004年に出た911調査委員会報告書 (en) によると、世界貿易ビルの攻撃資金はアル・バラカート銀行を使ったものではなく、フロリダ州のサントラスト銀行 (en) によるものであった。ただし2009年現在でもバラカートグループの資産凍結措置は解除されていない。 アル・バラカート銀行の国外送金口座が凍結されるまで、ここを通じた送金はソマリアの国民総生産の25から40パーセントを占めており、この凍結はソマリア経済に重大な影響を与えた。まもなく別の機関がアル・バラカート銀行の代わりを務めるようになったが、しばらくの間は人道支援を含むソマリアでの活動に重大な影響を与えた。
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