7月のオークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 22:54 UTC 版)
こうして、時期外れの7月2日の優駿牝馬(芝2400メートル)では、血統から来る距離不安説があったものの、タカイホーマが1番人気となった。注目は「タカイホーマがどう長丁場を克服するか(武蔵野次郎)」だった。トライアル4着のナオユキが2番人気で、同2着のタケフブキと9着のセンコウミドリが差のない3番・4番人気となった。 レースはまたしてもスタートからキョウエイグリーンが逃げた。人気の一角センコウミドリがこれを2番手で追いかけるが、第2コーナー付近で馬群がバラけたところで、センコウクインが抑えきれなくなってあがっていってしまった。同馬主・同厩舎であるセンコウミドリは味方同士での「潰し合い」を避けて先をセンコウクインに譲り、キョウエイグリーンも2番手に抑えた。センコウクインは後続を離して飛ばし続け、前半5ハロン(1000メートル)の通過タイムは60秒1、9ハロン(1800メートル)の通過タイムは1分50秒9と、2400メートルのレースのラップタイムとしては稀に見る早さとなった。 このハイペースのため、タカイホーマは普段よりもやや抑えて中団を進んだ。第3コーナーから最終コーナーを中団でまわり、直線に入ってタカイホーマが抜け出し先頭にたった。タカイホーマが「そのままゴールするかと思われたが(福田喜久男)」、タカイホーマをさらに後ろでマークしていたタケフブキが「目覚ましいばかりのゴボウ抜き(武蔵野次郎)」で大外から一気に伸び、タカイホーマを抜き去った。ゴールまでのあいだに両馬の差は少しづつ開き、最終的に1馬身半差でタケフブキが優勝、タカイホーマは2着となった。タケフブキの走破タイムは2分28秒8と、優駿牝馬のレースレコードとなった。
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