5年後買い戻し商法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 15:07 UTC 版)
販売にあたっては購入の決断を促すために、婚約指輪へのリフォームや一定期間後にその時点での販売価格で買い戻すという特約をつけて将来投資要素を強調していた。この特約が購入者にとって成り立つためには価格が上がることが前提であったが、実際には販売当時は不況などの影響もあり相場が下がり続けていた。また、ココ山岡のダイヤモンド鑑定書は独自のものであり、世間の鑑定とは大きな開きがあった。特約は当初機能していたが、やがて売上よりも買い戻しが上回るようになった。 ココ山岡は債務超過に陥り、1997年(平成9年)1月9日に自己破産を申し立て、翌日に破産宣告が下り、全店舗(98店舗)が閉鎖された。この際の負債総額は、約526億円であった。この後、消費者の手元には、価値の低いダイヤモンドしか残らず、加えて人によっては多額のローンも残るという事態を引き起こした。 ココ山岡は経営難であることを認識しながら、買い戻し特約付でダイヤモンド販売を行なっていたことが詐欺罪にあたるとして、捜索を受けた。 なお、破産手続は2007年2月19日付で終結している。
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