5人の王妃の寝室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:17 UTC 版)
この寝室は、カトリーヌ・ド・メディシスの2人の娘と3人の義理の娘を記念して、このように名づけられた。娘とはアンリ4世の妻マルグリット・ド・ヴァロワ、フェリペ2世の妻エリザベート・ド・ヴァロワであり、義理の娘とはフランソワ2世の妻メアリー・ステュアート、シャルル9世の妻エリザベート・ドートリッシュ、アンリ3世の妻ルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモンである。 16世紀の格間天井は5人の王妃の紋章を表している。暖炉はルネサンス期のものである。 壁には16世紀フランダースのタペストリーのセットがかけられている。題材はトロイヤの包囲とヘレネの誘拐、コロッセオの円形劇場の試合、ダビデ王の戴冠である。別のタペストリーはサムソンの伝説を題材としている。 家具は大きな四柱式寝台、木製多彩色の女性頭部の飾りがついたゴシックの祭器棚2つ、鋲のついた旅行用チェストである。 壁にあるものは以下のとおりである。 ルーベンス……「賢人への崇拝」現在はプラド美術館に保管されている大作の習作。 ミナール……「オロンヌ公爵夫人の肖像」 17世紀イタリア派……「アルゴナウテスのアドメテ家のアポロン」
※この「5人の王妃の寝室」の解説は、「シュノンソー城」の解説の一部です。
「5人の王妃の寝室」を含む「シュノンソー城」の記事については、「シュノンソー城」の概要を参照ください。
- 5人の王妃の寝室のページへのリンク