2024年の文学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/12 23:39 UTC 版)
2024年の文学(2024ねんのぶんがく)では、2024年の世界の文学に関する出来事について記述する。
2023年の文学 - 2024年の文学 - 2025年の文学
受賞
- 全世界、全ての言語
- ノーベル文学賞
- 2024年のノーベル文学賞は、韓江(ハン・ガン)に授与された。受賞理由は「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は歴史的な心の傷と向き合いつつ、人間のもろさをあらわにしている。彼女はすべての作品を通して、心と体や、生と死の関係についてユニークな意識を持っていてそれゆえに、彼女の詩的で実験的な文体は現代の散文文学における革新的存在といえる」とされた[1]。
- ヨーロッパ
- ヨーロッパ図書賞(フランス語: Le Prix du Livre Européen、英語:The European Book Prize)は、ドイツのカール・シュルーゲル(Karl Schlögel)の『キーウでの決断 ─ウクライナの教訓』(原題:Entscheidung in Kiew. Ukrainische Lektionen)が受賞した。
- 英語圏
- ブッカー賞 - サマンサ・ハーヴィー(Samantha Harvey)の『オービタル』(原題:Orbital)
- フランス語圏
- スペイン語圏
- セルバンテス賞 - アルバロ・ポンボ(Álvaro_Pombo)
- 台湾
- 台湾文学賞金典賞 - 楊双子の『台湾漫遊録』(日本語訳『台湾漫遊鉄道のふたり』)
-
- 受賞理由は、『台湾漫遊録』の英語訳が台湾の文学作品として初めて全米図書賞翻訳文学部門を受賞した快挙。
- 日本国内
- 第170回(2023年下半期)芥川賞・直木賞(1月17日)
- 第21回本屋大賞(4月10日) - 宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)
- 第171回(2024年上半期)芥川賞・直木賞(7月17日)
- 児童文学賞
- 国際アンデルセン賞作家賞 - ハインツ・ヤーニッシュ(Heinz Janisch、オーストリアのラジオジャーナリスト兼作家)。受賞理由は「児童文学への長年の貢献」。同賞のプレスリリースなどにより、ヤーニッシュの作風、また児童文学に対する長年の貢献の内容について次のようなことが分かる。
日本国内の出来事
- 1月17日 - 第170回芥川龍之介賞・第170回直木三十五賞の代表選考会が行われ、芥川賞に九段理江の『東京都同情塔』(新潮12月号)、直木賞に河﨑秋子の『ともぐい』(新潮社)と万城目学の『八月の御所グラウンド』(文芸春秋)を選出・受賞[3]。
- 4月10日 - 第21回本屋大賞が発表され、宮島未奈の『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)が受賞[4]。
- 7月17日 - 第171回芥川龍之介賞・第171回直木三十五賞(2024年上半期)の代表選考会、芥川賞に朝比奈秋の『サンショウウオの四十九日』(新潮5月号)と松永K三蔵の『バリ山行』(群像3月号)、直木賞に一穂ミチの『ツミデミック』(光文社)が受賞[5]。
脚注
- ^ “2024年のノーベル文学賞に、韓国の作家 ハン・ガン氏”. NHK. 2025年6月11日閲覧。
- ^ “2024年国際アンデルセン賞受賞者決定”. 国際こども図書館. 2025年6月11日閲覧。
- ^ “芥川賞に九段理江さん、直木賞は河崎秋子さん&万城目学さんW受賞 加藤シゲアキ受賞ならず”. Sponichi Annex. (2024年1月17日19時10分) 2024年1月17日閲覧。
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の日付が不正です。 (説明)⚠ - ^ “本屋大賞に宮島未奈さん「成瀬は天下を取りにいく」大津市舞台の小説”. 朝日新聞デジタル. (2024年4月10日14時25分) 2024年4月10日閲覧。
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の日付が不正です。 (説明)⚠ - ^ “芥川賞に朝比奈秋さん、松永K三蔵さん 直木賞は一穂ミチさん”. 朝日新聞デジタル. (2024年7月17日18時41分) 2024年7月17日閲覧。
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関連項目
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