2011年世界体操競技選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 22:54 UTC 版)
2011年世界体操競技選手権(2011ねんせかいたいそうきょうぎせんしゅけん)は、2011年10月7日から16日まで日本・東京の東京体育館で開催された第43回世界体操競技選手権である。
概要
東日本大震災の影響で開催が危ぶまれたが5月22日に予定通りの開催が決定した[1]。日本での開催は1995年鯖江大会以来16年ぶりである。
2012年ロンドンオリンピックの団体予選を兼ねており、団体上位8チームが団体出場権を獲得する。
男女の団体は各種目6人が登録、5人が演技、4人の得点が採用される「6-5-4制」であった[2]。
男子団体では日本が予選をトップで通過したが2位、中国が優勝した。
女子団体ではアメリカが優勝、日本は予選5位でロンドンオリンピック出場権を獲得、決勝では7位となった[2]。
男子個人総合では内村航平が3連覇を達成した。内村は最も美しい演技をした選手に贈られる「エレガンス賞」も受賞している[3]。
女子個人総合ではアメリカのジョルディン・ウィーバーがロシアのビクトリア・コモワと0.033点差で優勝、日本の鶴見虹子は15位、田中理恵は20位となった[4]。
男子床では内村航平が1974年の笠松茂以来、日本人男子として37年ぶりの金メダルを獲得した[5]。
男子あん馬ではハンガリーのクリスティアン・ベルキが2連覇、内村航平は落下のミスもあり5位となった[6]。
女子跳馬ではベトナムのファンが同国史上初のメダルを獲得した[7]。
女子段違い平行棒ではビクトリア・コモワが優勝、寺本明日香が5位、鶴見虹子が7位に入った[8]。
競技結果
| 種目 | 金 | 銀 | 銅 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 男子 | ||||||
| 団体総合 | 鄒凱 滕海濱 陳一冰 張成龙 Feng Zhe Yan Mingyong |
275.161 | 内村航平 田中和仁 小林研也 山室光史 沖口誠 田中佑典 |
273.093 | ジェイコブ・ドルトン ジョナサン・ホートン ダーネル・レイバ スティーブン・レジェンドレ アレクサンダー・ナダー ジョン・オロズコ |
273.083 |
| 個人総合 | 内村航平 |
93.631 | フィリップ・ボイ |
90.530 | 山室光史 |
90.255 |
| 床 | 内村航平 |
15.633 | 鄒凱 |
15.500 | ディエゴ・ヒポリト アレクサンドル・シャティロフ |
15.466 |
| あん馬 | クリスティアン・ベルキ |
15.833 | シリル・トマゾン |
15.266 | ルイス・スミス |
15.066 |
| つり輪 | 陳一冰 |
15.800 | アーサー・サネッティ |
15.600 | 山室光史 |
15.500 |
| 跳馬 | 梁鶴善 |
16.566 | アントン・ゴロツコフ |
16.366 | 沖口誠 |
16.291 |
| 平行棒 | ダーネル・レイバ |
15.633 | バシレオオス・ツォラキディス 張成龙 |
15.533 | なし | |
| 鉄棒 | 鄒凱 |
16.441 | 張成龙 |
16.366 | 内村航平 |
16.333 |
| 女子 | ||||||
| 団体総合 | ジョルディン・ウィーバー アレクサンドラ・ライスマン マッケイラ・マロニー ガブリエレ・ダグラス サブリナ・ベガ アリシア・サクラモーニ |
179.411 | クセニア・アファナシェワ ビクトリア・コモワ タチアナ・ナビエワ アンナ・デメンチェワ ユリア・ベロコビルスカヤ ユリア・インシナ |
175.329 | 黄秋爽 姚金男 Tan Sixin 眭禄 江鈺源 何可欣 |
172.820 |
| 個人総合 | ジョルディン・ウィーバー |
59.382 | ビクトリア・コモワ |
59.349 | 姚金男 |
58.598 |
| 跳馬 | マッケイラ・マロニー |
15.300 | オクサナ・チュソビチナ |
14.733 | ファン・ティ・ハ・タイン |
14.666 |
| 段違い平行棒 | ビクトリア・コモワ |
15.500 | タチアナ・ナビエワ |
15.000 | 黄秋爽 |
14.833 |
| 平均台 | 眭禄 |
15.866 | 姚金男 |
15.233 | ジョーディン・ウィーバー |
15.133 |
| 床 | クセニア・アファナシェワ |
15.133 | 眭禄 |
15.066 | アレクサンドラ・ライスマン |
15.000 |
国別メダル受賞数
| 順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | 5 | 3 | 12 | |
| 2 | 4 | 0 | 3 | 7 | |
| 3 | 2 | 4 | 0 | 6 | |
| 4 | 2 | 1 | 4 | 7 | |
| 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| 7 | 0 | 2 | 0 | 2 | |
| 8 | 0 | 1 | 1 | 2 | |
| 9 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
| 9 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
| 11 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| 11 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| 11 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| TOTAL | 14 | 15 | 14 | 43 | |
テーマソング
- 主題歌 ゆず「翔」(セーニャ・アンド・カンパニー)
脚注
- ^ 世界体操、東京開催決定 プレゼンで安全性アピール
- ^ a b “日本女子7位 メダルは五輪で/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月12日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “内村 史上初男子個人総合3連覇 強過ぎ!美し過ぎ!”. 中日スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “理恵20位、Vはウィーバー/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月13日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “内村が床運動で37年ぶり金/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “落下苦笑い…内村あん馬は5位/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “女子の跳馬でベトナムに初メダル”. スポーツニッポン (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “寺本5位、鶴見7位…平行棒/世界体操”. 日刊スポーツ (2011年10月15日). 2011年10月15日閲覧。
外部リンク
「2011年世界体操競技選手権」の例文・使い方・用例・文例
- 2011年世界体操競技選手権のページへのリンク
