2010年1月15日の日食とは? わかりやすく解説

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2010年1月15日の日食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/23 21:49 UTC 版)

日食 > 2010年1月15日の日食
2010年1月15日の日食
中央アフリカ共和国バンギで見られた日食
地図
日食の種類
性質 金環日食
ガンマ値 0.4002
食分 0.919
最大食
持続期間 11分8秒
座標 北緯1度36分 東経69度18分 / 北緯1.6度 東経69.3度 / 1.6; 69.3
食帯の最大幅 333
時間 (UTC)
(P1) 部分食始 4:05:28
(U1) 皆既食始 5:13:55
最大食 7:07:39
(U4) 皆既食終 8:59:04
(P4) 部分食終 10:07:35
参照
サロス周期 141番(全70回の23番目)
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2010年1月15日の日食は、2010年1月15日に観測された日食(観測地域により金環日食あるいは部分日食)である。食分は0.9190。

概要

日食は、地球太陽の間を横切る際に起き、地球から見た太陽の像が完全または部分的に隠れる。金環日食は、月の視直径が太陽のものよりも小さい時に起こり、太陽の光がほぼ遮られて、のように見える。この時、数千kmの幅の地域で部分日食が見られる。

金環継続時間は最大11分7.8秒3千年紀で最も長い金環日食であり[1]、3043年12月23日までは最長である[注 1]

中央アフリカ、モルジブ、インドのケーララ州南部からタミル・ナードゥ州南部、スリランカ、またバングラデシュミャンマー中華人民共和国の一部を通る幅300kmの地域では金環日食が見られた。また、その他のアフリカ、東ヨーロッパ、中東、アジア(日本は西日本を中心に日入帯食)などで部分日食として観測された。

日食の観測

2010年1月15日の中央アフリカでの日の出

日食は、中央アフリカ共和国で最初に始まり、カメルーンコンゴ民主共和国ウガンダケニヤナイロビを通ってインド洋に抜け、最長時間に達した。その後、モルジブに入り、陸地で最長の10.8分間を記録した。モルジブの首都マレでは、モルジブ標準時 (UTC+5) の12時20分20秒に始まり、12時30分6秒に終わった。これは、国際空港で見られた最長の日食であった[3]

インド標準時の13時20分頃にケーララ州ティルヴァナンタプラムからインドに入ってタミル・ナードゥ州ラーメーシュワラムに抜けた。

インドでは日食は10.4分間見られた。ラーメーシュワラムを抜けると、デルフト島からスリランカに入り、ジャフナから抜けてベンガル湾を横切り、ミゾラム州から再びインドに入った。

インドに入った地点であるティルヴァナンタプラムには天文台があり、日食の観測のために公衆に開放されていた[4]。ティルヴァナンタプラムにあるヴィクラム・サラバイ宇宙センターは、日食の間に大気のイオン化パラメータを測定した[5]。多くの科学者が日食を観測、研究するためにこの街に泊まった[6]

ラーメーシュワラムでは、厚い雲で日の出は見られなかったが、現地の時間で午前9時頃になると空は晴れ始め、日食が始まる頃にはほぼ快晴になった。午後2時30分頃までは、薄い巻雲も残っていた。

南アジアを過ぎると、金環日食はミャンマー、中国を移動し、終了した。

ギャラリー

参考文献・情報

脚注

注釈

  1. ^ ただし2千年紀20世紀に遡ると、1955年12月14日の日食の最大12分9.17秒、1973年12月24日の日食の最大12分2.37秒、1992年1月4日の日食の最大11分40.9秒[2]など、これより継続時間の長い金環日食は存在する(いずれも今回の日食と同じサロス周期系列の日食、#関連項目も参照)。

出典

関連項目

  • 日食の一覧
  • 同じサロス周期系列の日食(全て金環日食、金環継続時間が長いのも特徴)
    • 2028年1月26日の日食(継続時間最大10分27.1秒)
    • 1992年1月4日の日食(継続時間最大11分40.9秒)
    • 1973年12月24日の日食(継続時間最大12分2.37秒)
    • 1955年12月14日の日食(継続時間最大12分9.17秒) - 西暦168年12月17日から3080年1月14日までの金環日食で最長。
    • 1937年12月2日の日食(継続時間最大12分0.33秒)

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