20世紀以前の函石浜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 14:44 UTC 版)
「函石浜遺物包含地」の記事における「20世紀以前の函石浜」の解説
函石浜遺跡一帯は、大正末期から昭和初期にかけて遺跡調査の道案内を頼まれた土地の者の覚え書きに拠れば、昼間でも案内人がいないと道に迷うような薄暗いクロマツの林のなかにあったという。しかし、第二次世界大戦末期に松の樹脂を多量に採集したことにより樹勢が衰え、松食い虫の被害を受けて松林は全枯死した。終戦直後に米軍が撮影した写真では、海岸から佐濃谷川まで一帯が砂浜となっていた。 1954年(昭和29年)から1970年(昭和45年)頃までの間に防風林としてニセアカシヤの植林が進められ、1964年(昭和39年)の時点で史跡指定地の背後から佐濃谷川にかけては緑化しており、史跡指定地内にかけても植林が進みつつある様子が当時の空中写真から読み取ることができる。各年代の空中写真の分析により、前述の21世紀初頭の景観は、1976年(昭和51年)の時点でほぼできあがっていたものと考えられる。
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