1984年欧州議会議員選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/31 00:30 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動
![]() | |
実施地域 | 加盟10か国 |
---|---|
日程 | 1984年6月14-17日 |
定数 | 434 |
有権者数 | 200,505,752 |
投票率 | 61% |
前回選挙 | 1979年 |
次回選挙 | 1989年 |
選挙方法 | |
北アイルランド以外のイギリスでは小選挙区制。 そのほかは比例代表制 |
1984年欧州議会議員選挙(1984ねんおうしゅうぎかいぎいんせんきょ)は、当時の欧州共同体加盟10か国で行われた、欧州議会の議員を選出する選挙。なお、1981年にギリシャが、1987年にスペインとポルトガルがそれぞれ欧州諸共同体に加盟しており、加盟10か国体制のもとで10か国が同時に選挙を行ったのは今回限りである。
この選挙の結果、中道左派系と右派系が極左系と中道右派系に勝利した。社会主義系各派は結束して議会における最大会派を形成し、また小規模グループの中でも極右系による会派や、グリーン・ポリティクス系とリージョナリズム系のグループによる「レインボー」と呼ばれる会派が形成されていった。
選挙前
議席数
加盟国ごとの議席配分数 | |||
---|---|---|---|
国 | 議席数 | 国 | 議席数 |
![]() |
81 | ![]() |
24 |
![]() |
81 | ![]() |
16 |
![]() |
81 | ![]() |
15 |
![]() |
81 | ![]() |
6 |
![]() |
25 | ![]() |
434 |
![]() |
24 |
加盟国ごとの議席の配分数は1979年の選挙から変更されていない。1981年に加盟したギリシャには新たに24議席が配分されており、このため合計の議席数は410から434に増えた。
選挙
社会主義グループが前回の選挙から6議席増やして、合計で130議席を獲得した。また民主主義連盟も7議席増やして29議席となった。欧州人民党グループ、欧州民主主義グループ、共産系、リベラル系は議席を減らした。フランス国民戦線とイタリア社会運動は会派「ヨーロッパ右派」を結成、欧州議会初の極右による会派ができた。またテクニカル・グループ・オブ・インデペンデンツはグリーン・ポリティクス系とリージョナリズム系からなる「レインボー・グループ」となった。
結果
1984年欧州議会議員選挙 最終結果(1984年7月23-26日) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
会派 | 志向 | 代表 | 議席数 | |||
SOC | 社会民主主義 | ルディ・アルント | 130 | ![]() | ||
EPP | キリスト教民主主義 | エゴン・クレプシュ | 110 | |||
ED | 保守 | ヘンリー・プラム | 50 | |||
COM | 共産主義・極左 | ジャンニ・チェルベッティ | 41 | |||
LD | 自由主義・自由民主主義 | シモーヌ・ヴェイユ | 31 | |||
EDA | 国民保守主義 | クリスティアン・デ・ラ・マレーヌ | 29 | |||
RBW | グリーン・ポリティクス・リージョナリズム | エルセ・ハメリッヒ ヤーク・ヴァンデメーレブラウケ ブラム・ヴァン・デア・レーク パウル・スタース |
20 | |||
ER | 極右・ナショナリズム | ジャン=マリー・ル・ペン | 16 | |||
NI | 無所属・独立 | - | 7 | 合計:434 | 出典:[1][2] |
国別の結果
国別の結果については各国ごとの記事を参照。
外部リンク
- The election of the Members of the European Parliament(英語) - CVCE(要 Flash Player)
- 選挙結果(フランス語) - Europe Politique
- European Election Studies (EES)(英語)
|
- 1984年欧州議会議員選挙のページへのリンク