19-20世紀半ば
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 21:48 UTC 版)
19世紀後半、南北戦争が終結すると米国経済は加速度的に発展し、資本家の企業買収による事業の独占が進んだ。1850年にはリーマン・ブラザーズ、1869年にはゴールドマン・サックスが創立されている。この未分化で支配的な投資銀行は1929年の世界恐慌によって注目を浴びた。その後、米国政府は企業の利益独占と金融政策・経済政策の失敗が恐慌を招くとして、銀行業務と証券業務の分離(グラス・スティーガル法)や州を越えた銀行業務の制限(マクファーデン法)などの方針を打ち出した。その結果、機関投資家による産業資金の供給や合併の仲介について、より専門性の強い投資銀行という形態の証券会社が必要とされた。第二次世界大戦が終わると米国では独占禁止法による規制が強くなり、業種の異なる企業間での買収や経営統合の動き(コングロマリット)が活発化した。
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