110年目の復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:11 UTC 版)
1987年、イタリア人実業家ロマーノ・アルティオーリがブガッティの商標を手に入れ、イタリアのモデナにブガッティ・アウトモビリ(Bugatti Automobili S.p.A. )を設立。1989年、ついにその復活プランが発表され、1991年にはEB110GTを発表。1993年にはEB112とよばれるセダン型のプロトタイプも発表。当時日本で輸入元に選ばれたのはニコル・レーシング・ジャパンで、元レーシングドライバーの式場壮吉がブガッティの公式アドバイザーとなった。 EB110は3500cc V型12気筒エンジンに4基の石川島播磨重工業製ターボチャージャーを装備し、最高速度350キロ、0-100キロ加速は3.5秒。ドライブトレインをフルタイム4WDとしたスーパーカーである。当初マルチェロ・ガンディーニによるデザインでプロトタイプが製作されていたが、発表された生産型は自社によるデザインであった。またEB112はジウジアーロによるデザイン。ジウジアーロは、後に3台のコンセプトカー(EB118・EB218およびEB18/3 シロン)のデザインも行っている。 アルティオーリは1993年にロータスをゼネラルモーターズから買収するなど過大な投資のために財政が破綻、1995年に倒産した。それに伴いEB110の生産も終了、総生産台数は154台であった。 その後ブガッティの技術者たちはパガーニ・アウトモビリを設立、1999年にパガーニ・ゾンダを発売している。
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