1本目の録音テープ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 14:19 UTC 版)
じいちゃんは、17歳の次男ジム(叔父)に、砂漠でイラムの都を見つけたことを説明する。曰く――、 じいちゃんと相棒のジェリーが縦坑を降りると、そこは古代都市であった。2人は地下トンネルを進み、文明と人工物を目にする。やがて棺のようなものを発見するが、それは棺ではなく孵卵器であった。卵を割ってみると、干からびた爬虫類のミイラが出てくる。じいちゃんは、無傷の卵やミイラを持ち帰ることにする。ジェリーが撮影した写真のフィルムは、地下放射線の影響で感光してしまっており、現像できなかった。 地上に出たじいちゃんは奇病に罹り、昏睡に陥る。その症状は、あの生物から、知識を伝達された影響であった。じいちゃんは、彼らの種族の歴史を夢に見る。彼らは隆盛し、衰退すると冬眠につき、目覚めて再び栄華を極めるという歴史を繰り返してきた。しかし新たに現れた人類に敗れ、また冬眠に入ったのだという。彼らは接触を介して互いに情報を伝達することができる種族であり、じいちゃんの脳には未知の知識が入り込んだ。じいちゃんは得た情報をゆっくりと解きほぐして己のものとする。
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