シチョウアタリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:43 UTC 版)
上の図のように白の逃げる先の△などに石がある場合、これをシチョウアタリという。 図のように黒が追いかけていけば白はシチョウアタリの石に連絡してしまい、黒はこれ以上アタリをかけられなくなって脱出される。そうなると黒はaなどに両アタリの断点ばかりが残り、大いに形勢を損じる。この場合「黒はシチョウが悪い」「白がシチョウよし」という表現もされる。 従って追われる側も追う側も、シチョウが発生しそうな場合はシチョウアタリがどうなっているのかをしっかり見極める必要がある。シチョウアタリのようにシチョウを邪魔する石がなく、碁盤の端に追いつめられるだけなら追われる方の負けである。 このためシチョウアタリの有無は、定石選択にも大きな影響を与える。例えば小目一間高ガカリ定石の一形で、 右上隅に白石があってシチョウが白有利ならば、白1にマガる手が成立する。黒2とツイでも白3とハネ、黒4の抱えには逃げ出すことができる。従って黒は2でaにノビるなど、別の手段を講じなければならない。 もし白がシチョウ不利なら、白1と打って黒2と2子取りを許す他なく、上図に比べてやや不利な形に甘んじなければならない。
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