利かしの実例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/02 09:25 UTC 版)
高目定石の一形。黒は1のアテを利かし、左辺への白の進出を止める。さらに3から5を利かせて外勢を固めることができる。この際、黒3・5を先に打ってしまうと黒1が利かないことに注意。このように、利かしは手順も重要になる。 白からは8のノゾキが利く。黒は切らせるわけにいかないので9とツイでおく。白8の石は対隅のシチョウアタリになる可能性や、この近辺で戦いが起こった時に役に立つ可能性、さらに黒の眼型を奪う意味があり、多くの場合無駄にならない(「打ち得」などと表現する)。 上図の定石で、もし黒が7のカケツギを打たずに手を抜いた場合、同じように白1とノゾいてしまうのは味消しの悪手になる。この形では白が2の点に直接切断して戦えるのに、それを自ら放棄して相手を強化させてしまうからである。このように、先手で打てるからといって、何でも打ってしまえばよいというものではない。
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