JCウイルス
【概要】 JCVはパポバウイルス属の中のポリオーマウイルス科に属し、進行性多巣性白質脳症(PML)の原因ウイルスである。JCは発端患者のイニシャルとのこと。5才ではおよそ10%が、10才では40~60%が、成人では80~90%が抗体陽性である。JCVは気道を通じて感染するが急性感染症は無症状である。骨髄やリンパ球そして脳と腎臓に潜伏感染している。人口の5~10%が尿中にJCVを排出しており、ことに妊婦、老人、臓器移植患者で多い。
【詳しく】 免疫不全状態ではウイルスは活性化され、末梢血中に入り込む。感染したリンパ球は血液脳関門を通過することができ、JCVは血管周囲のアストロサイトに、続いてオリゴデンドログリアに感染する。腎臓や尿からとれるJCVの調節領域のDNA配列は、PML患者の脳から見つかる配列とは非常に異なっている。
《参照》 進行性多巣性白質脳症

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