びちゅうかく‐わんきょくしょう〔‐ワンキヨクシヤウ〕【鼻中隔湾曲症】
鼻中隔彎曲症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/27 14:05 UTC 版)
成人の鼻中隔は80%から90%に多少の彎曲が見られるが、高度彎曲で鼻閉塞などの症状がある時には病的な彎曲症と診断される。これが鼻中隔彎曲症(英:deflected septum, septal deviation、独:Septumdeviation)で、鼻中隔奇形 septal deformity も含まれる。彎曲のタイプはC型やS型などに分かれ、突出部の形状によっては棘 spina、櫛 crista などと表す。原因としては頭蓋の発育過程での歪みがこの部位に生理的彎曲を起こすとされるが、顔面外傷や鼻骨骨折後にも起こる。症状として鼻閉塞の他、頭重感、嗅覚障害、反復性鼻血などが現れ、鼻腔内気流の異常や通気障害により、慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎などを併発することが多い。治療に際しては、手術的に彎曲部の軟骨を除去する鼻中隔矯正手術 plastic reconstruction of the septum という術式がある。これは粘膜下に両側軟骨面を剥離し、Ballenger 回旋刀で窓状に切除するものである。
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