黒木の戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:08 UTC 版)
7日、新政府軍は黒木の仙台藩兵に向け、降伏したばかりの中村藩兵に攻撃を命じる。中村藩は磐城の戦いの終結までは仙台藩と肩を並べて戦っていたが、今度は新政府軍の一員として奮戦する必要があった。中村藩は5小隊と1砲隊をもって黒木へ向けて進撃。これを迎え撃つ仙台藩兵は中村藩の降伏で士気が上がらない上、そのかつての友軍の攻勢を受けて戦意を崩壊した部隊が多発し、戦わずして多数の部隊が退却。遠藤主悦の率いる3小隊だけが残されたが、この3小隊は戦意を失わず、踏みとどまって中村藩の攻勢をよく防いだ。この遠藤の働きに一時は後退していた残余の仙台藩の部隊も引き返し、反撃を受けた中村藩は苦境に陥る。 中村藩不利が鮮明になったところで、中村城から長州藩と徴兵隊が救援に出撃。黒木の仙台藩兵は新手を支えきれず壊走し、仙台藩国境まで撤退した。この戦いにおいて新政府軍は黒木まで前進し、仙台藩兵は国境に兵力を集結させた。両軍の死者は中村藩が死者5名、徴兵隊が1名。仙台藩では5名の死者を出した。
※この「黒木の戦い」の解説は、「旗巻峠の戦い」の解説の一部です。
「黒木の戦い」を含む「旗巻峠の戦い」の記事については、「旗巻峠の戦い」の概要を参照ください。
- 黒木の戦いのページへのリンク