黒ボク土群の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 11:54 UTC 版)
黒ボク土は、土壌の発達程度・生成環境(水分、母材等)に応じて、以下の6つの土壌群に分類される。 土壌として未発達なもの:未熟黒ボク土(D1) 地下水位の高い場所にあり、一年を通じて水で飽和されている層が50cm以内に出てくるもの:グライ黒ボク土(D2) 地下水の影響で湿っているもの:多湿黒ボク土(D3) 有機物を多く含むが黒くないもの:褐色黒ボク土(D4) 結晶性粘土を含むもの:非アロフェン質黒ボク土(D5) アロフェン主体のもの:アロフェン質黒ボク土(D6) 未熟黒ボク土はリン酸吸収係数は低い。グライ黒ボク土は全層または下層がグライ化している。 多湿黒ボク土は主に排水の悪い地域にあり下層に地下水等の影響による斑紋がみられる。 褐色黒ボク土は森林植生下において発達し、土壌有機炭素含量は高いものの土色は黒くない。 非アロフェン質黒ボク土は、強酸性で、岩手県南部・宮城県北部・東海・山陰に多く見られる。 アロフェン質黒ボク土は北海道、青森県東部・岩手県北部・関東・九州に多く見られ、非アロフェン質よりリン酸の保持能力が高い。
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