黒ボク土との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 00:35 UTC 版)
「ローム (土壌)」の記事における「黒ボク土との違い」の解説
火山灰や風成二次堆積物が堆積した場所が湿潤環境だと、その上に植物が生い茂り、腐植土層がたまって黒色となり、これは黒ボク土と呼ばれる。最終氷期以降は気候が湿潤であるため、火山灰がロームにならずに黒ボク土になっている。特に台地ではロームが積もっても川に流されることが無かったため、関東地方の台地の地層は、何メートルも積もったローム層の最上段に黒ボクが堆積しているものが典型的である。武蔵野台地は特に典型的な関東の地層を示す。 ローム層と黒ボク土は、ともに火山灰からなる土壌であるが、酸化した鉄分を含むために赤いローム層に対し、黒ボク土は有機物を含んでおり、黒い色をしているのが大きな違いである。そのため、「赤土」と呼ばれるローム層に対し、黒ボク土は「黒土」と呼ばれる。また、黒ボク土はローム層よりもできた時代が新しいため、土の粒子が粘土化しておらず、土がボクボクした感触となっている。
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