鵲尾形柄香炉
主名称: | 鵲尾形柄香炉 |
指定番号: | 2052 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1960.06.09(昭和35.06.09) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1柄 |
時代区分: | 奈良 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 奈良の作品。 |
鵲尾形柄香炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 14:47 UTC 版)

鵲尾形柄香炉(じゃくびがたえごうろ、英語: Incense Burner with Magpie's Tail-shaped Handle[1])とは、柄の先端がカササギ(鵲)の尾を模した三叉の形状になっている柄香炉である[2]。
概要
![]() |
![]() |
|
カササギの尾。
|
柄の部分。
|
そもそも柄香炉とは、法会の際に仏前で献香するための仏具であり[3]、置香炉に20 – 30センチメートルの取っ手を取り付けることで持ち運びを容易にしたものである[4]。柄香炉は柄の先端および鎮子[注釈 1]の形状によって4種に分類され、そのうちの1種類が鵲尾形柄香炉である[5]。その名の通り柄の先端部分の形状がカササギ(鵲)の尾を模しており[5]、先端部は三叉に分かれている[6]。
鵲尾形柄香炉は柄香炉の中でも最古の種類だとされており、中国においては唐代の『法苑珠林』で「鵲尾炉」との記述が存在する[5]。日本においても、そもそも柄香炉自体が仏教伝来とともにもたらされた最古の仏具であるが、その中でも特に国宝に指定された鵲尾形柄香炉(N-280)は恵慈に共に来日したものとされており、その通りであれば日本に存在する柄香炉の中で最古のものである[6]。
おもな鵲尾形柄香炉
脚注
注釈
出典
参考文献
- 加島勝「162 鵲尾形柄香炉」『日本美術全集 2 法隆寺と奈良の寺院 : 飛鳥・奈良時代 1』、小学館、2012年、268-269頁、全国書誌番号:22185740。
- 鎌倉新書『寺院用仏具事典』鎌倉新書、2003年。全国書誌番号: 20717665。
- 清水乞 編『仏具辞典』東京堂出版、1978年。全国書誌番号: 78030869 。
関連項目
外部リンク
- 鵲尾形柄香炉のページへのリンク