鰭と鰓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:21 UTC 版)
15対の鰭(flaps, lobes)は丸みを帯びた長方形で、各胴節の左右から生えている。化石では様々な角度に保存されても顕著に見られることから、これらの鰭は(ラディオドンタ類、パンブデルリオンとケリグマケラのような)水平ではなく、斜め下に向けて張り出したと考えられる。隣接した前後の鰭は重なった部分があり、後ろの鰭の前縁は直前の鰭の後縁に覆われる。それぞれの鰭の表面は、鰓(えら)と思われる一面の櫛状の構造体(setal blades, setal structures)がある。これはたくさんの細長い葉状の附属体(lanceolate blades, gill blades)によって構成され、鰭の前縁近くある1本の筋に沿って連結していた。 これ似た鰭と鰓は、ウタウロラ、ラディオドンタ類、ケリグマケラとパンブデルリオンにも見られる。しかし、ウタウロラの鰓は鰭の一部と胴節を同時に覆うこと、ラディオドンタ類の鰭の畳み方は逆で鰓は鰭を覆わない(胴節のみを覆う)こと、およびパンブデルリオンとケリグマケラの鰓は(細長い葉状よりも)細い繊毛状であることが、オパビニアのものとは明確に異なる。これらの古生物、特にオパビニア、ウタウロラとラディオドンタ類の鰓は、他の節足動物の外葉(exite)に相同だと考えられる。
※この「鰭と鰓」の解説は、「オパビニア」の解説の一部です。
「鰭と鰓」を含む「オパビニア」の記事については、「オパビニア」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から鰭と鰓を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から鰭と鰓を検索
- 鰭と鰓のページへのリンク