高速モータードライブモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/23 06:47 UTC 版)
「モータードライブ (カメラ)」の記事における「高速モータードライブモデル」の解説
特に高速連写が必要な用途向けに、一般カメラをベースに超高速連写が可能なモータードライブを組み込んだ製品がいくつか発売された。元祖は日本光学工業(現ニコン)がニコンFをベースとし7コマ/秒を実現したニコンFハイスピードであるが、このカメラは連写時ミラーアップが必要であった。 これに続いてキヤノンがF-1をベースとして1972年の札幌オリンピックとミュンヘンオリンピックのために9コマ/秒のキヤノン高速モータードライブカメラを急遽製造した。日本光学工業もニコンF2ベースで製造しオリンピック記者向けに貸与したが、キヤノンがペリクルミラーと称する樹脂製ハーフミラーにより連写中でもファインダーのブラックアウトがなかったのに対し、普通の全反射ミラーだったニコンは連写速度にミラーの復元速度が追いつかず連写中ファインダーが真っ暗で何も見えず、おおいに不興を買ったという。その後日本光学工業は1978年にガラス製ハーフミラーを使用し10コマ/秒のニコンF2高速モータードライブを報道向けに限定発売した。 1984年のロサンゼルスオリンピックを目指して設計されたキヤノンNewF-1ハイスピードモータードライブカメラは14コマ/秒となった。この技術はオートフォーカス時代になってもキヤノンEOS-1RSに生かされている。
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