高次クロマチン構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 06:56 UTC 版)
さらに巨視的に眺めた場合、クロマチンは凝集の度合いによりヘテロクロマチン(heterochromatin)とユークロマチン(euchromatin)に分類される。遺伝子密度が低い領域や遺伝子発現が抑制されている領域は、強く折り畳まれてヘテロクロマチンを形成する傾向にある。一方、遺伝子の転写が活発な領域のクロマチンは比較的緩んでおり、ユークロマチンと呼ばれる。細胞分裂期にはいると、クロマチンは組織的に折り畳まれて、よりコンパクトな棒状の構造体(すなわち染色体)に変換される。この過程は染色体凝縮と呼ばれ、姉妹染色分体を正確に分離するために重要な過程である。
※この「高次クロマチン構造」の解説は、「クロマチン」の解説の一部です。
「高次クロマチン構造」を含む「クロマチン」の記事については、「クロマチン」の概要を参照ください。
- 高次クロマチン構造のページへのリンク