養殖の餌料として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/14 15:38 UTC 版)
「シオミズツボワムシ」の記事における「養殖の餌料として」の解説
海産魚の種苗生産において、餌料に求められる条件としては以下のものが挙げられる。 仔魚の口径・咽頭径に見合った大きさであること 形状が単純であること 破砕・消化吸収が容易であること 大量培養が容易であること 十分な栄養価があること 飼育水を悪化させないこと 仔魚の摂餌生態に合致すること 本種はこれらの条件によく合致する。栄養価については培養時の餌料によって調節することもできる。また、本種では仔魚の咽頭を通過する際に外形が壊れて内容物が水溶性のコロイド状タンパク質として流れ出るため、消化能力の低い稚魚にも消化吸収できる。 現在ではたとえば10億匹単位で冷蔵宅配が行われるまでになっている。大きさについても上記のようなL型からSS型までの型を選択することで100-300μmの範囲をカバーできるので、対象とする魚種やその成長の段階で好適なものを与えることができる。これらに代わる人工飼料についても研究は進んでいるが、未だ実用的なものは得られていない。
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