顕彰墓碑と石像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 03:21 UTC 版)
新たに建立された顕彰墓碑は、古墓所にある華丸の墓と同じ高さで、形も同型である。碑には華丸の位牌の写しと同じく、前面に「義犬華丸霊」、後面に「慶安三寅年六月十八日 小佐々市右衛門前親之家犬 御狆」と刻まれ、墓に記されている漢文の由緒書きも復刻された。この顕彰墓碑の位置は、拝むことによって後方の塀越しに前親と華丸の墓も一緒に拝むことができる配慮がなされている。 顕彰墓碑の右隣りには、華丸の石像が設置されている。この石像は狆の幼犬をイメージしたものである。元になったのは小佐々が所蔵していた絵画で、2匹の狆の幼犬を題材とした「旭日双狗児図(きょくじつそうくじず、荒木十畝画)」である。絵画をもとに小佐々の娘たちなど3人が協力して、石像の原画を制作した。 原画をもとに石像の制作を担当したのは、石彫家の長岡和慶である。石像は愛知県で産する花沢石(花崗岩)を掘り上げたもので、高さ30センチメートルの台座の上に据えられている。像の高さは31センチメートルを測り、多くの人々に撫でて可愛がってもらえるように砥石で表面を滑らかに磨き上げている。顕彰墓碑のそばには、その由来などを説明した看板が設置されている。説明文の結びは「ここは、日本の『動物愛護発祥の地』とされており、世界的な「ヒューマン・アニマル・ボンド(人と動物の絆)の聖地といえよう」というものである。華丸の石像は、大村市の観光資源として活用が期待されている。
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