音響材料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 07:34 UTC 版)
ベリリウムは低質量かつ高剛性であるため、およそ12.9 km/sと高い音の伝導率を示す。ベリリウムのこの物性を利用して、ツイーター(高音域スピーカー)の振動板としておもにドーム型に成形し使用される。しかしながら、ベリリウムはしばしばチタン以上に高価であり、その脆性の高さにより成形が困難であり、処置を誤れば製品の毒性を封印できないため、ベリリウム製のツイーターはハイエンドな家庭用や業務用オーディオ、Public Addressなどの用途に限られている。高音域スピーカーの振動板としての使用例としては、ヤマハ・パイオニアなどの音響機器メーカーの製品があり、またヤマハ・パイオニア・オーディオテクニカ・グレース製ピックアップ・カートリッジのカンチレバーに用いられた例がある。また、その熱伝導率のよさから、セラミック送信管(アイマック(英語版)社製、eimac8873)の本体および純正放熱用熱伝導体として酸化ベリリウムが採用された例がある。ベリリウムはほかの金属との合金としても頻繁に利用されるが、その合金組成に明記されないこともある。
※この「音響材料」の解説は、「ベリリウム」の解説の一部です。
「音響材料」を含む「ベリリウム」の記事については、「ベリリウム」の概要を参照ください。
- 音響材料のページへのリンク