音楽的な調性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 20:37 UTC 版)
現在のビザンティン聖歌の運用は、八調(はっちょう…"eight modes"もしくは"eight tones")に従っている。それぞれの調(ちょう)に固有の調性がある。聖使徒フォマ(トマス)の主日の翌月曜日に第一調で始まり、それ以降、週ごとに調が順次変更される。光明週間には、以下のように一日ごとに調が変更される。 主日(日曜日) - 第一調(だいいっちょう、mode 1) 月曜日 - 第二調(だいにちょう、mode 2) 火曜日 - 第三調(だいさんちょう、mode 3) 水曜日 - 第四調(だいよんちょう、mode 4) 木曜日 - 第五調(だいごちょう、mode plagal of the first) 金曜日 - 第六調(だいろくちょう、mode plagal of the second) 土曜日 - 第八調(だいはっちょう、mode plagal of the fourth) 墓調とも呼ばれる第七調は、その重い響きのために八調の中では祭りの時期に相応しく無いために、光明週間からは外されていると考えられる。五旬祭は墓調は調の変更に通常の順次進行を当てはめれば第七調を使用する主日に当たるため、もう一度墓調は飛ばされ、五旬祭の聖歌が使用される。翌週から再び、調は第八調から開始される。 五旬祭祭期(ごじゅんさいさいき)といった大祭の期間中には、週に従う調の聖歌よりも祭日の聖歌が歌われる。
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