音声体系とアルファベット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:56 UTC 版)
「ハワイ語」の記事における「音声体系とアルファベット」の解説
一般にポリネシアの言語の音声体系はシンプルである。以下のような特徴が一般的。 母音は a, e, i, o, u の5種類で、それぞれに長短の区別がある。 子音音素の数は少なめで、8 - 11個程度である。 音節末に子音が来ない。2重子音は存在しない。母音、子音を V, C とすると、音節は V または CV の形のみ。 ハワイ語も上記特徴にもれない。表記系においては、サモア語やタヒチ語などと同様、音素とアルファベットがほぼ完全に一対一対応している。ハワイ語に用いるアルファベット(ka pīʻāpā Hawaiʻi ; カピーッアーパーハワイッイ)は以下の13字。長母音はマクロン(ハワイ語: kahakō ; カハコー)を使って表す。 母音 : a, e, i, o, u 子音 : h, k, l, m, n, p, w, ʻ これらの音価はおおむね字のとおりだが、アポストロフィに似た文字「ʻ」は、オキナ(ʻokina ; 後述)と呼ばれる声門閉鎖音 [ʔ] である。 長音には必ずアクセントが置かれる。英語のように長さによって母音の音色が変わることはない。 音素の少なさから多くの異音が許されている。たとえば /k/ は前舌母音の前で [t] 音に調音されることがよくあるし、/w/ が [v] に近く発音されることも多い。 ハワイ語は、言語類型論において「摩擦音が1つしかない言語ではその摩擦音は [s] である」という説の反証でもある(ハワイ語唯一の摩擦音は [h] )。
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