音なくしのびよるものとは? わかりやすく解説

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清瀬 保二:音なくしのびよるもの

英語表記/番号出版情報
清瀬 保二:音なくしのびよるもの作曲年1925年 

作品解説

執筆者: 飯田 有抄

 《音なくしのびよるもの》は、清瀬始めて書いたピアノ作品である。実質的に始めて音楽作品らしい作品と言えるかもしれない清瀬作曲家夢見て山田耕筰一時師事するが、違和感覚えてすぐに門を辞しその後5年独学作曲修得する。この作品は、その独学次期にあたる大正131924)年、大分の郷里の家で作曲された。
 日本人による西洋音楽作曲始められ四半世紀というこの頃スクリャービン初期プレリュード魅せられていた彼は、ピアノ小品取り組むことを決意した変ホ短調という調号の多い調を設定しLento tranquilloで全32小節をじっくりと歌いこむ作風である。四分音符二分音符多用し後半僅かに八分音符低音上声部に現われる旋律線を際立たせるというよりは、個々和音響き重点がおかれているようだ。和声進行内声部の動き無骨さがみられるが、五音音階により醸し出される厳かな雰囲気戦前の香が漂い日本における洋楽史一通過点として一聴値する作品である。




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