非線形屈折率変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 20:50 UTC 版)
通常は光強度に依存しない媒質の屈折率が、入射光強度が強いために媒質中に屈折率分布を作る現象。屈折率を複素数に拡張して議論することで、2光子吸収も非線形屈折率変化として扱える。ビームが媒質中で一点に収束したり(自己収束)、周波数が変調を受けたり(自己位相変調)、透過光の強度が入射光強度の履歴に依存したり(光双安定性)と、現象は多彩。自己収束は光学部品の破壊の原因ともなるので、大出力レーザーにおいては重要な技術的問題であり、自己位相変調はレーザーの超短パルス化や光ファイバーを用いた情報通信技術に、光双安定性は光スイッチング技術にそれぞれ重要。
※この「非線形屈折率変化」の解説は、「非線形光学」の解説の一部です。
「非線形屈折率変化」を含む「非線形光学」の記事については、「非線形光学」の概要を参照ください。
- 非線形屈折率変化のページへのリンク