非大気依存推進攻撃潜水艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:25 UTC 版)
「中国人民解放軍海軍」の記事における「非大気依存推進攻撃潜水艦」の解説
非大気依存推進攻撃潜水艦(SSP)は、ディーゼル・エレクトリック機関に加え、大気から隔離された海中という環境下でも独立して電力又は動力を生み出すことができる非大気依存推進機関(AIP機関)を備える。そこで発生させた電力又は動力で推進を行う。比較的にゆっくりと長時間パワーを生み出すことが可能なのでSSより長期間潜航が可能である。中国海軍は、SSPとして国産の元級(039A型)を13隻運用中としている。元級は最終的に20隻建造すると推量されている。 元級の静粛性については、アメリカ海軍情報局の調査報告書の挿入図には、キロ改良型と宋級の中間に位置する静粛性と評価されている。宋級の静粛性のレベルから向上していることが推察される。 元級の水中速力、ソナー関係、武装等は、宋級に準じているものと考えられる。 どの種類のAIP機関を採用したのか、及びそれを使用してどれくらい潜航時間が延長されたかは不明である。AIPを独力で開発したのか、第三国から技術導入を行ったのかも明らかになっていない。パキスタン海軍のアゴスタ90B型潜水艦ハムザのMESMA機関(閉サイクル蒸気タービン機関)から技術流出したとの疑惑があるが真偽の程は不明である。
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