非典型的用法:大型駆逐艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 17:53 UTC 版)
「コルベット」の記事における「非典型的用法:大型駆逐艦」の解説
上記のように、帆走コルベットは巡洋艦の前任者にあたり、むしろ単語のニュアンスとしては巡洋艦に近いものと考えられていたことから、大型駆逐艦を「コルベット」と称する場合も稀にある。例えばフラワー級の登場以前の1935年度計画で、イギリス海軍は巡洋艦の任務を肩代わりできる駆逐艦の建造に着手したが、当初はこれを「コルベット」や「フリゲート」と称することも検討された。ただしこの時点では艦種呼称として廃止されていたことから、これは実現せず、完成したトライバル級は単に「駆逐艦」と称されることになった。 またフランス海軍では、1960年代に計画していた大型対潜艦を当初は「コルベット」と称しており、1965年度予算で建造したプロトタイプ(「アコニト」)はC-65型、1967年度予算より建造を開始した量産型(トゥールヴィル級)はC-67型、またその改良型(ジョルジュ・レイグ級)はC-70型と呼称された。しかし後に、これらの艦の艦種呼称は「フリゲート」に変更された。また北大西洋条約機構(NATO)によるペナント・ナンバーでは、いずれも当初より一貫して駆逐艦を意味する「D」の艦種記号を付されている。
※この「非典型的用法:大型駆逐艦」の解説は、「コルベット」の解説の一部です。
「非典型的用法:大型駆逐艦」を含む「コルベット」の記事については、「コルベット」の概要を参照ください。
- 非典型的用法:大型駆逐艦のページへのリンク