静清地域都市開発基本計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:21 UTC 版)
「静清モノレール」の記事における「静清地域都市開発基本計画」の解説
1970年に静岡・清水両市が発表した静清地域都市開発基本計画では、モノレールが重要な位置を占めている。 計画全体をとりまとめた丹下健三は、本計画に都市軸という概念を用いている。都市軸とは、非常に簡単に言うと、従来の都心部中枢機能に、移動・交通機能を併せ持たせたものである。従来の都市は、都心部が周辺の市街地に取り囲まれると、それ以上発展するのが困難である。これに対し都市軸を持つ都市は、移動・交通機能を延長することで、都市軸と市街地がともに継続的に発展していくことができる、という理論である。 本計画では、静岡都心部と清水都心部の間に新たに都市軸を整備することで、静岡・清水地区の融合とさらなる発展を狙っている。そして都市軸の移動・交通機能として、モノレールを設定しているのである。 モノレールは次の3路線が計画されていた。 用宗駅 - 大坪町 - 聖一色 - 草薙 - 桜ヶ丘 - 万世町 - 清水駅 - 興津駅 - 八木間、約24km 山崎 - 井宮町 - 新静岡駅 - 静岡駅 - 大坪町 - 高松 - 静岡大学・有度山麓文教地区 - 聖一色 - 楠 - 桜ヶ丘 - 駒越 - 折戸駅 - 三保駅 - 真崎、約31km 鳥坂 - 楠 - 草薙駅 - 草薙 - 日本平、約8km 「用宗駅 - 八木間」の路線は東海道線および静岡鉄道静岡清水線とほぼ並行している。東海道線のおよそ1km南に静清幹線という幅広の道路を東西方向に整備し、その上空をモノレールの導入空間にしている。「山崎 - 真崎」の路線は「用宗駅 - 八木間」路線にからみつくように 大坪町、聖一色、桜ヶ丘で計3回交差し、全体としてはアルファベットの「W」に近い形を描く、主に南北方向軸を担う路線である。「鳥坂 - 日本平」の路線も、南北方向軸を担うもので、「用宗駅 - 八木間」路線と草薙で交差している。
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