電力供給事業への積極的な投資
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:58 UTC 版)
「関西私鉄の電力供給事業」の記事における「電力供給事業への積極的な投資」の解説
京阪電鉄沿線の電力への要望は旺盛で、会社はこの事業への拡大策を打ち出した。1912年(大正元年)に淀川の対岸の高槻から千里、豊能郡に供給エリアを持っていた摂津電気株式会社の買収に着手、電源対策として同年中に1500kWの発電機2基を購入し毛馬発電所に設置した。1919年(大正8年)淀川右岸に発電所(160KW)と電力供給エリアを有する安威川水力電気を買収した。さらに第一次大戦の影響で増大する工業生産に対してひっ迫している電力を賄うため中部地方の水力に目をつけ、1919年に木曽川と矢作川の水力開発を目指していた木曾電気興業株式会社と折半出資した大阪送電株式会社を設立した。大阪送電は1921年(大正10年)に北陸の日本水力株式会社と親会社の木曽電気興業と合併して、大同電力となった。1922年(大正11年)には和歌山県に発電所を持ち、地域への電灯電力供給と14.2kmの電気鉄道事業を有する和歌山水力電気を合併し、営業エリアを和歌山県まで拡大した。1926年(大正15年)には同じ和歌山県の日高川水力電気も合併した。
※この「電力供給事業への積極的な投資」の解説は、「関西私鉄の電力供給事業」の解説の一部です。
「電力供給事業への積極的な投資」を含む「関西私鉄の電力供給事業」の記事については、「関西私鉄の電力供給事業」の概要を参照ください。
- 電力供給事業への積極的な投資のページへのリンク