雨穴とは? わかりやすく解説

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雨穴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 08:09 UTC 版)

雨穴
(うけつ)
ペンネーム 雨穴
誕生 日本神奈川県相模原市
職業
言語 日本語
国籍 日本
活動期間 2018年 -
ジャンル ホラー小説ミステリー
代表作
  • 変な家』(2021年)
  • 変な絵』(2022年)
  • 『変な家2 〜11の間取り図〜』(2023年)
デビュー作 『変な家』
所属 オモコロ
公式サイト https://uketsu.jp/
ウィキポータル 文学
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雨穴
YouTube
チャンネル
活動期間 2018年 -
ジャンル ホラーミステリー
登録者数 173万人
総再生回数 207,725,229回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年2月27日時点。
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雨穴(うけつ[1])は、日本のウェブライター、小説家YouTuber。本名、素顔、地声などが非公開の覆面作家である[1]

経歴

かつては漫画家を目指しており、別名義での活動もあったとされるが[2]、自身の画力に鑑み、漫画での表現ではなく文章で表現する方向へ転向[3]。2018年、ウェブメディア「オモコロ」の新人賞に記事「VRAVよりも楽しくAVを見る方法」を応募したことをきっかけに、オモコロのメンバーとしてウェブライターの活動を開始した[4][5]。初投稿の記事は「少女の涙をぬぐえるウォーターサーバーをつくった。」で、2018年5月12日に投稿された。現在は公開停止されている[6]

YouTubeを始めた当初は、スーパーで働いており、客や同僚に気が付かれるのが恥ずかしかったことから、仮面全身タイツ変声機を使った姿となった[7]

2020年に公開したミステリーフィクションノンフィクションのレポート風に綴る記事『【不動産ミステリー】変な家』は評判となり、YouTube版は2024年4月時点で2060万回以上再生されている[8]。動画をもとに加筆を加えた作品が飛鳥新社から『変な家』として書籍化され[9]、売り上げは100万部を突破した[10]。『変な家』は実写映画化漫画化された。

作風・人物

工作とオカルト系の作風が特徴で、『皮膚おりがみ』や『爪あつめ』『幻肢痛〜十畳間の霊〜』『【奇妙なブログ】消えていくカナの日記』『【MV】茶道*DANCE SPASE』『寄生マトリョーシカ』『【MV】INTERNET WRITING MAN!! 』『恋愛シュミレーションゲーム「おせちプリンセス」』『意味が分かると怖いラップ』などホラー、オカルトテイストの強い独特な作品を投稿している。毎年年末~年始に、「おせち」を通販で注文しようとするが、必ず通常のおせち料理とはかけ離れた奇妙な物が送られてくる、というシュールなギャグ動画シリーズがある。

尊敬する人物は桑田佳祐[2][3]ブライアン・ウィルソン[要出典]。特に影響を受けた日本の小説家として江戸川乱歩を挙げており、「自分のクリエイティブの基礎になっている」と述べている[11]。ウェブライターとしては、オモコロの先輩であるARuFa[12]、夢顎んく[13]などから強く影響を受けている。夢顎んくについては自身の作家名にも影響を与えており、その名前が「全く関係のない漢字を2つ並べた名前」であることから、尊敬の意を込めて自身の作家名も同じように関係のない漢字2文字の名前にしたという[14]

作品リスト

単行本

アンソロジー他収録作品

  • 「告発者」 - 『ジャンル特化型ホラーの扉 八つの恐怖の物語』(河出書房新社、2023年10月)
  • 「本棚」 - 『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』(大和書房、2024年8月、著:かまど、みくのしん)[17]

雑誌掲載作品

テレビドラマ

映画

テレビアニメ

その他作品

  • 楽曲「OMORO NO COCORO」(2022年) - 作曲
  • 謎解きゲーム「失踪事件のあった町の回覧板」(2023年)[22]

脚注

  1. ^ a b 覆面ウェブライター兼ユーチューバー雨穴さん「変な小説」異例のヒット:文の合間に大量図版 素顔非公開だがビジュアル前面朝日新聞』朝刊2023年1月15日(文化面)2023年1月22日閲覧
  2. ^ a b 田中ゑれ奈「覆面作家の雨穴さん、ベストセラー続々 編集者も知らないその素顔」『朝日新聞デジタル』2022年11月10日。2024年9月2日閲覧
  3. ^ a b 雨穴「<雨穴>に聞きたい10の質問!初恋の相手は意外な人物?話題のホラー作家の素顔に迫る」(インタビュー)(インタビュアー:テレ東プラス)、テレビ東京、2023年3月31日。2024年9月2日閲覧
  4. ^ 第5回オモコロ杯 結果発表! | オモコロ”. omocoro.jp. 2021年8月12日閲覧。
  5. ^ 雨穴って誰? 読み方は? 素顔は? | オモコロブロス!”. omocoro.jp. 2021年8月12日閲覧。
  6. ^ 少女の涙をぬぐえるウォーターサーバーをつくった。 | オモコロ”. omocoro.jp. 2021年8月12日閲覧。
  7. ^ 英紙が迫る、謎に包まれた作家「雨穴」の素顔 「ホラーの影響は英国から」 明かされる“新事実”に出版社側も驚き”. クーリエ・ジャポン (2025年2月9日). 2025年2月9日閲覧。
  8. ^ (日本語) 【不動産ミステリー】変な家, https://www.youtube.com/watch?v=CBIL0eAwDs8 2021年8月12日閲覧。 
  9. ^ a b 変な家 | 株式会社 飛鳥新社”. www.asukashinsha.co.jp. 2021年8月8日閲覧。
  10. ^ 小梶勝男[ひらづみ!]「変な家」 謎の間取り 止まらぬ恐怖『読売新聞』東京夕刊2021年10月4日3面
  11. ^ anymo、うきゅう「『変な家』雨穴氏が緊急記者会見を実施、『変な絵』が世界30ヶ国で出版決定。白い仮面に黒づくめ、ミステリアスな声──お馴染みの姿で現実に初登場、今後の展望は「いつか、遊園地のお化け屋敷を作ってみたい」」『電ファミニコゲーマー』2025年1月16日。2025年2月27日閲覧。
  12. ^ 雨穴「「小さい頃はサザンに憧れていた」謎のホラー作家・雨穴氏の意外な素顔」『PHPオンライン』(インタビュー)、PHP研究所、2022年3月19日。2024年9月2日閲覧
  13. ^ 雨穴「わからないことの面白さ...『変な家』の作者・雨穴氏が語る「恐怖の本質」」『PHPオンライン』(インタビュー)、PHP研究所、2022年3月17日。2024年9月2日閲覧
  14. ^ 雨穴、名前の由来を明かす 『オモコロ』先輩ライターへの「リスペクトを証明するために」」『ORICON NEWS』2025年1月16日。2025年1月31日閲覧。
  15. ^ 双葉社”. www.futabasha.co.jp. 2023年6月11日閲覧。
  16. ^ Kerridge, Jake (2025年1月14日). “Is the man behind this terrifying mask Japan’s answer to Richard Osman?” (英語). The Telegraph. 2025年2月9日閲覧。
  17. ^ 【出版記念】みくのしんとかまどが雨穴と話す日」『オモコロブロス!』バーグハンバーグバーグ、2024年7月29日。2024年8月5日閲覧
  18. ^ “主演・濱正悟×原案・雨穴のホラードラマ「何かおかしい」5月に放送スタート”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年4月12日). https://natalie.mu/eiga/news/473527 2022年4月12日閲覧。 
  19. ^ 東宝. “映画『変な家』公式サイト”. 映画『変な家』公式サイト. 2024年3月18日閲覧。
  20. ^ 入倉功一「「クレヨンしんちゃん」覆面ホラー作家・雨穴とコラボ!脚本&出演作「変な家族だゾ」放送」『シネマトゥデイ』2024年8月24日。2024年8月24日閲覧
  21. ^ 雨穴が生み出す“何かおかしい”の恐怖 『クレヨンしんちゃん』に加えるエッセンス」『リアルサウンド』2024年8月31日。2024年9月1日閲覧
  22. ^ cookieP「ホラー作家兼YouTuberの雨穴さんが制作する謎解きゲーム「失踪事件のあった町の回覧板」8月8日19時より1000部限定で発売決定。実際の回覧板を使って不可思議な事件の謎を解こう」『電ファミニコゲーマー』2023年8月3日。2024年5月30日閲覧

関連項目

外部リンク




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