きじ 【雉・雉子】
キジ目キジ科の鳥。古くはキギシまたはキギスといい、それがキジになったという。ケゲシ〈勇み烈しい〉という言葉からきたと一説にある。漢字の雉は真っすぐ矢のように飛ぶの意である。日本・朝鮮・中国・ヨーロッパ西部に広く分布するが、学者によっては日本のものと大陸のものとを別種として区別する。中国には雌雉が蛇と交わって卵を産み、その卵が土中で蛟になり洪水を起こすとの伝承があるが、日本では『古事記』に、天降ったまま音沙汰のない天稚彦の所へ天つ神が雉を使いにやったところ、天稚彦は雉を射殺してしまった話があり、それで行って帰らぬ使者を「雉子の頓使」という。また白い雉は瑞祥とされ、これが見つかった大化六年(六五〇)は、白雉元年と改元された。地震などの災害を予知する鳥としても注目されている。野焼にあって身の危険も忘れて子を救う話は、「焼野の雉子、夜の鶴」の諺になっている。→ 鶴
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