集中治療後症候群とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 集中治療後症候群の意味・解説 

しゅうちゅうちりょうご‐しょうこうぐん〔シフチユウチレウゴシヤウコウグン〕【集中治療後症候群】


集中治療後症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 16:06 UTC 版)

集中治療後症候群(しゅうちゅうちりょうごしょうこうぐん、英: post intensive care syndrome)は、重い病気の治療のために集中治療室(ICU)に入り、後に退室した患者に対して長期的に影響を及ぼす障害のことで、不安障害PTSD急性ストレス障害鬱病を始めとした精神機能障害、記憶障害注意障害を始めとした認知機能障害、肺機能障害・神経筋障害・全般的身体機能障害を始めとした運動機能障害などが当てはまる[1][2][3][4][5]。この症候群に陥ると、退院後の社会復帰が困難になるとされている[6]。この症候群はICUに在室中に生じたものであっても、退院後に生じたものであっても適応される[3]。英語の「post intensive care syndrome」を略してPICS(ピックス)とも呼ばれる[1][7][8]。また、この症候群は患者の家族に対しての精神的な影響を含むものとして、PICS-F(postintensive care syndrome-family)として研究が進められている[3]


  1. ^ a b デジタル大辞泉. “集中治療後症候群とは”. コトバンク. 2021年8月13日閲覧。
  2. ^ a b ICU退室後の心身の不調 集中治療後症候群、予防には:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年8月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 集中治療後症候群(PICS) 【基礎疾患による病態+医療行為+環境+心的ストレスなどが作用して発症】|Web医事新報|日本医事新報社”. www.jmedj.co.jp. 2021年8月13日閲覧。
  4. ^ <キーワード> 集中治療後症候群”. 日本経済新聞 (2021年6月28日). 2021年8月13日閲覧。
  5. ^ 集中治療後症候群(しゅうちゅうちりょうごしょうこうぐん)の意味 - goo国語辞書”. goo辞書. 2021年8月13日閲覧。
  6. ^ (患者を生きる:4162)ICUに入った後で:5 情報編 早期に訓練、家族もケア:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年8月13日閲覧。
  7. ^ a b c d e f PICS 集中治療後症候群|日本集中治療医学会 | PICSとは”. www.jsicm.org. 2021年8月13日閲覧。
  8. ^ 江㞍晴美、篠崎惠美子「集中治療後症候群を早期発見するためのアセスメントツールの信頼性と妥当性の検証」『日本クリティカルケア看護学会誌』第17巻、日本クリティカルケア看護学会、2021年、11-20頁、doi:10.11153/jaccn.17.0_11ISSN 1880-8913NAID 130008052717  (要購読契約)
  9. ^ PICS 集中治療後症候群|日本集中治療医学会 | PICS 集中治療後症候群”. www.jsicm.org. 2021年8月13日閲覧。
  10. ^ 「新型コロナウイルス感染症に伴う集中治療後症候群の研究」に 関する患者さんの情報の研究利用についてのお知らせ”. 2021年8月13日閲覧。
  11. ^ 日本放送協会. “新型コロナ元重症患者に後遺症の実態調査 日本集中治療医学会”. NHKニュース. 2021年8月13日閲覧。
  12. ^ a b c PICS 集中治療後症候群|日本集中治療医学会 | 身体機能障害”. www.jsicm.org. 2021年8月13日閲覧。
  13. ^ a b c PICS 集中治療後症候群|日本集中治療医学会 | 認知機能障害”. www.jsicm.org. 2021年8月13日閲覧。
  14. ^ a b PICS(集中治療後症候群)とは”. 認定看護師が伝える 健康に関するまめ知識. 2021年8月13日閲覧。
  15. ^ a b c PICS 集中治療後症候群|日本集中治療医学会 | PICS-F”. www.jsicm.org. 2021年8月13日閲覧。
  16. ^ “「集中治療後症候群」続く”. 読売新聞. (2021年8月13日) 


「集中治療後症候群」の続きの解説一覧

集中治療後症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 09:44 UTC 版)

集中治療室」の記事における「集中治療後症候群」の解説

詳細は「集中治療後症候群」を参照 集中治療室にはいった患者が、退室後、身体障害認知機能障害精神障害をかかえ、以前の生活にもどることが困難になることがある。集中治療後症候群(post intensive care syndromePICS)という。手足筋力低下呼吸機能低下によって食事入浴など日常生活動作支障がでる身体障害せんもうが出る、記憶があいまい、注意散漫集中持続しないなどの認知機能障害。うつ、不安、PTSDのような精神障害である。2019年茨城県内に、PICS外来開設された。

※この「集中治療後症候群」の解説は、「集中治療室」の解説の一部です。
「集中治療後症候群」を含む「集中治療室」の記事については、「集中治療室」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「集中治療後症候群」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「集中治療後症候群」の関連用語

集中治療後症候群のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



集中治療後症候群のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの集中治療後症候群 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの集中治療室 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS