陸軍鉄道大隊
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「国鉄400形蒸気機関車」の記事における「陸軍鉄道大隊」の解説
日清戦争において露呈した輸送の弱体を克服するため、1896年に陸軍工兵科に鉄道大隊が設立された。鉄道大隊には普通鉄道の演習用として、ダブス社製で1894年に鉄道局が発注した4両(製造番号3186 - 3189)が導入されている。このうち2両(製造番号3186 - 3187)は1895年に京都鉄道2 - 3号機となり、さらに、このうち2号機が房総鉄2号機となっている。また、残る2両(製造番号3188 - 3189)はのちに118 - 119号機とされた。 同隊の演習場は、当時の東京府中野村に置かれたが、構外にも甲武鉄道中野駅付近から荻窪駅付近までの線路の北側に並行して演習線が敷設されており、中野駅構内で甲武鉄道の線路に接続されていた。両車はここで教材として使用されたが、1896年3月には官設鉄道に貸し付けられ、東海道線で使用されていたという記録が残っている。 1907年10月に、同大隊は鉄道連隊に昇格し、第1大隊と材料敞が千葉、第2大隊が津田沼に移ることとなった。翌年末に移転は完了し、それぞれ1両ずつが分配された。1908年にも、両車が総武線で使用されたという記録があるが、いつ頃廃車となったのかは不明である。
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