長枝誘引とは? わかりやすく解説

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長枝誘引

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 14:33 UTC 版)

長枝誘引[1][2](ちょうしゆういん、英:Long Branch Attraction)は、系統解析において、系統的に近縁でない2つの分類群の進化速度が極めて速い場合に、系統樹の枝が相対的に長くなり、これらの長い枝の先端に付く分類群が誤って近縁と推定される現象。系統推定法のうち特に最大節約法への影響が顕著であるが、最尤法近隣結合法などの他の系統推定法でも主要な課題の一つである[3]


  1. ^ a b c d e f 長谷川政美分子情報にもとづいた真獣類の系統と進化」『哺乳類科学』第60巻第2号、日本哺乳類学会、2020年、 269-278頁、 doi:10.11238/mammalianscience.60.269
  2. ^ a b 松井求「分子系統解析の最前線」『JSBi Bioinformatics Review』第2巻第1号、日本バイオインフォマティクス学会、2021年、 30-57頁、 doi:10.11234/jsbibr.2021.7
  3. ^ a b c d e f g h 稲垣祐司「ロングブランチの誘惑-分子系統解析のダークサイド」『藻類』第55巻、日本藻類学会、2007年、 111-116頁。
  4. ^ a b c d e f 橋本哲男、有末伸子『系統数理』第50巻第1号、統計数理研究所、2002年、 45-68頁。
  5. ^ a b c d 宮田隆 (2006年1月16日). “【見直される真核生物の系統樹】”. 生命誌研究館. 2021年10月27日閲覧。
  6. ^ 長谷川政美私の進化学 下」『日本進化学会ニュース』第14巻第2号、日本進化学会、2013年、 4-9頁、 ISSN 2187-798X
  7. ^ 三中信宏分子系統学:最近の進歩と今後の展望」『植物防疫』第63巻第3号、日本植物防疫協会、2009年、 192-196頁。


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