金星周回軌道再投入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 21:44 UTC 版)
「あかつき (探査機)」の記事における「金星周回軌道再投入」の解説
JAXAは2015年12月7日8時51分から「あかつき」の金星周回軌道投入のため、姿勢制御用エンジン(RCS)噴射を計画通り約20分実施し、所要の噴射時間が得られたことが確認され、12月9日に金星周回軌道に投入されたことが確認された。 2016年4月4日、再度の軌道修正を行い、4月8日成功を確認した。この軌道修正により観測期間が当初予定の800日から2000日に延びる事となった。 2016年12月9日、搭載された5つのカメラのうち1μmカメラ(IR1)と2μmカメラ(IR2)の2つにて電流値が不安定になる不具合が発生し、翌日にはスイッチが入らなくなった。原因は機器劣化の可能性が高いと考えられている。2017年3月3日、JAXAはこれらのカメラによる科学観測を休止し、復旧に向けて地上検討と定期的に両カメラのスイッチを入れるコマンドの送信を行うことを発表した。なおIR1・IR2以外の3つのカメラ(中間赤外カメラ、紫外イメージャ、雷・大気光カメラ)は正常に観測を継続している。
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