金属の圧抵抗率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/19 05:21 UTC 版)
普通、金属の電気抵抗の変化は主に機械的な力を加えたことによって生じる幾何学的な変化によるものである。しかし、圧抵抗効果が小さいとはいえ、無視できないことが多い。無視できない場合、オームの法則から導出される次の簡単な抵抗の式を使うことによって計算することができる。 R = ρ ℓ A {\displaystyle R=\rho {\frac {\ell }{A}}} (ここで ℓ {\displaystyle \ell } = 伝導体の長さ [m] A {\displaystyle A} = 電流の流れる断面積 [m²] である。) 一部の金属は、幾何的な要因による抵抗変化よりもずっと大きい圧抵抗率を示す。例えばプラチナ合金では、圧抵抗率は2倍大きく、幾何効果と併さってひずみゲージ(歪測定器)の感度を幾何効果だけの場合と比べて3倍以上まで高めることができる。純粋なニッケルの圧抵抗率は〜13倍大きく、幾何誘導された抵抗変化を完全に矮化してしまう。
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