金光修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 17:23 UTC 版)
かねみつ おさむ
金光 修
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生誕 | 1954年10月28日(70歳)![]() |
出身校 | 早稲田大学第一文学部 |
職業 | 実業家 |
肩書き | (株)フジ・メディア・ホールディングス 前代表取締役社長 |
金光 修(かねみつ おさむ、1954年10月28日[1][2] - )は、日本の実業家、テレビプロデューサー。株式会社フジ・メディア・ホールディングス 前代表取締役社長。
株式会社フジテレビジョン代表取締役社長、株式会社産業経済新聞社監査役などを歴任した[3]。
経歴・人物
東京都出身。中学時代に音楽、高校時代に競馬に興味を持つ[4]。早稲田大学第一文学部卒業。1978年西武百貨店に入社、マーケティングを担当し、糸井重里「おいしい生活」に関わる企画に携わった[5]。
1983年4月、フジテレビジョン(現:フジ・メディア・ホールディングス)に中途入社[1][2][6]。1987年に映画『私をスキーに連れてって』のプロジェクトを実現させると、1989年に編成部に異動して[7]、1989年から『NONFIX』(是枝裕和らを起用)[8][9]、1990年から『カノッサの屈辱』[10]、1991年『バナナチップス・ラブ』[11]、1991年から『カルトQ』、1992年から『アジアバグース!』[12]、1993年から『ワーズワースの庭で』、1994年『Revolution No.8』[13]、などの個性的な深夜番組や、1993年から人気番組『料理の鉄人』の企画などに携わる[7]。1997年、ジェイ・スカイ・ビー(現:スカパーJSAT)に派遣され、CS放送スカイパーフェクTV!(現:スカパー!)の立ち上げに携わり[14]、1998年から『競馬予想TV!』を企画した[15]。
1999年、ビーエスフジ(BSフジ)編成局長に就任。2009年6月にフジテレビジョン経営企画局長、2011年6月にフジ・メディア・ホールディングス(FMH)経営企画局長、2012年6月にFMH及びフジテレビジョン両社の執行役員経営企画局長を歴任[1]。2013年6月にFMH常務[1][16][5]、2015年6月にFMH専務[1][5]、2017年6月にフジテレビジョン専務を兼ね[1][17]、2019年6月にFMH代表取締役社長に就任した[1][2][16]。
2019年12月11日にNHKBSプレミアムの『たけしの“これがホントのニッポン芸能史”』のグルメ番組の歴史を振り返るテーマの回で『料理の鉄人』の企画者としてインタビューVTRに出演した。
2021年4月、FMHの放送法の外資規制違反問題では、衆議院総務委員会に参考人として出席し、「多くの方々にご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した[18]。
2021年6月、フジテレビジョンの代表取締役社長を兼務[1][2][6][14]。2021年11月、従業員の人員バランス適正化と経営合理化を目的として「ネクストキャリア支援希望退職制度」を実施した[19][20]。2022年春の改編では『森田一義アワー 笑っていいとも!』の後継番組だった『バイキングMORE』(2020年9月25日までは『バイキング』)が終了した[21][22]。
2022年6月、フジテレビジョンの社長職を港浩一に交代し、FMHの社長職に専念した[23]。
2025年3月27日付でフジテレビジョンの非常勤取締役を退任[24]。同年6月25日に開催された定時株主総会終結の時を以て、FMHの代表取締役社長を任期満了に伴い退任した[25][26][27]。
元妻は、重岡由美子[28][29](元フジテレビ・ゼネラルプロデューサー、元旧ジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)取締役)[30]。
著書
- 『精選馬名事典』ミデアム出版社、2000年6月。ISBN 9784944001668。
- 『あの頃、VANとキャロルとハイセイコーと…since1965』アスコム、2002年12月1日。
ISBN 978-4776200055。
- 『あの頃、VANとキャロルとハイセイコーと…since1965』扶桑社、2022年3月1日。 ISBN 978-4594748609。
- 『東京ビートポップス~音楽も街も人もワクワクしていたあの頃』ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス、2010年2月25日。
ISBN 978-4636850567。
- 『東京ビートポップス~音楽も街も人もワクワクしていたあの頃』扶桑社、2022年3月1日。 ISBN 978-4594748623。
関連作品
- 映画『私をスキーに連れてって』
- 映画『彼女が水着に着替えたら』
- 映画『波の数だけ抱きしめて』
- NONFIX
- カノッサの屈辱
- バナナチップス・ラブ
- カルトQ
- アジアバグース!
- ワーズワースの庭で
- 料理の鉄人
- ワーズワースの冒険
- ラスタとんねるず'94
- アジアNビート
- 競馬予想TV!
- HIT SONG MAKERS 〜栄光のJ-POP伝説〜
脚注
- ^ a b c d e f g h “4676 フジ・メディアHD | 役員の状況 - 金光修”. irbank.net (第83期(2023/04/01-2024/03/31)). 2025年4月29日閲覧。
- ^ a b c d 4676 フジ・メディアHD 有価証券報告書 - 第80期
- ^ “役員”. 産経新聞社. 2025年4月28日閲覧。
- ^ 小谷野俊哉 (2022年4月16日). “【フジ金光社長連載2】競馬、GSハマる 高校生バンドで三田祭出演、五つの赤い風船が初ライブ - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ a b c 小谷野俊哉 (2022年4月15日). “【フジ金光社長連載1】西武百貨店「おいしい生活」「VAN石津謙介さんから手紙をもらった」 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ a b フジテレビ社長に金光氏 フジ・メディアHD社長と兼任: 日本経済新聞日本経済新聞 2021年5月24日
- ^ a b “西武百貨店から転職、「料理の鉄人」で脚光――フジ・メディア・ホールディングス 金光修社長(上)”. 日本経済新聞 (2019年11月19日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ 小谷野俊哉 (2022年4月20日). “【フジ金光社長連載6】NONFIXで是枝裕和監督と出会い「ただカメラを回すだけが嫌だった」”. 日刊スポーツ. 2025年1月15日閲覧。
- ^ “日本のドキュメンタリー作家インタビュー No. 12 是枝裕和”. www.yidff.jp. 山形国際ドキュメンタリー映画祭機関誌『Documentary Box』 #13(1999年8月10日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ 金光修 (1990-12). “先端商業 舞台裏の観客たち-アプローチとしての「カノッサの屈辱」”. RIRI流通産業 (流通産業研究所) 22巻 (12号(通巻194号)): p.19-20 .
- ^ 「フジテレビ系「バナナチップスラブ」の企画をした編成部員 金光修さん」『朝日新聞』1991年(平成3年)10月23日、東京 夕刊 13ページ。
- ^ 小谷野俊哉 (2022年4月17日). “【フジ金光社長連載3】92年「アジアバグース」各国でオーディション「今じゃ考えられない」 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ 小谷野俊哉 (2022年4月18日). “【フジ金光社長連載4】日本にインターネット到来の1年前にネット生番組&通販 経済界から評価 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ a b 「スカパー立ち上げ 常に時代の半歩先を行く――フジ・メディア・ホールディングス社長 金光修氏(下)」『日本経済新聞』2019年11月26日、朝刊。
- ^ 小谷野俊哉 (2022年4月19日). “【フジ金光社長連載5】“面白ければいい”が価値だった「次に何が流行るか考えていないと」 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ a b フジテレビ社長に遠藤専務: 日本経済新聞日本経済新聞 2019年5月13日
- ^ 「フジ社長に宮内氏」『朝日新聞』2017年5月12日、朝刊 3社会 033ページ。
- ^ “フジHD社長、国会に参考人で出席 外資規制違反を謝罪:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2021年4月13日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ “早期退職募集のフジ「高齢者が多くて、若年層が少ない」社長が目的説明 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2021年11月26日). 2025年4月27日閲覧。
- ^ 桜谷鉄穣 (2022年3月11日). “「有能な人間から辞めていく」フジテレビの早期退職制度で“辞められる人”の行く先とは《ジャニーズ幹部、制作会社起業、BSよしもと…》”. 文春オンライン. 2025年4月27日閲覧。
- ^ 弓長理佳 (2021年12月13日). “フジ「バイキングMORE」来春終了 司会の坂上忍さんから申し出:朝日新聞”. 朝日新聞. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “フジテレビ『バイキング』終了の「もう1つの理由」と新番組に課せられた使命”. NEWSポストセブン (2022年3月13日). 2025年4月28日閲覧。
- ^ “フジ新社長に港浩一氏内定「夕やけニャンニャン」「とんねるずのみなさんのおかげです」など担当 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月28日閲覧。
- ^ 成澤誠 (2025年3月28日). “フジテレビ、遠藤 龍之介副会長・日枝 久取締役相談役など12名退任”. 電波タイムズ. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “フジテレビ親会社、日枝久氏が取締役退任 社長に清水賢治氏”. 日本経済新聞 (2025年3月27日). 2025年4月28日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2025年4月30日). “フジ・メディアHD 初の最終赤字見通し 金光社長退任へ | NHK”. NHKニュース. 2025年4月30日閲覧。
- ^ 井上知大、町野幸 (2025年4月30日). “フジHD金光社長ら退任へ 役員の定年制導入など再発防止策を提出”. 毎日新聞. 2025年5月1日閲覧。
- ^ “旧ジャニーズ現役取締役は元フジテレビ社員だった! 検証番組では一切触れないズブズブ癒着|日刊ゲンダイDIGITAL”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2023年10月24日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “フジと旧ジャニーズの蜜月を暴露する怪文書の生々しい中身…検証番組がスルーした“黒い情報”|日刊ゲンダイDIGITAL”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2023年10月31日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “旧ジャニ女性取締役、昨年12月末で退社 元フジテレビゼネラルプロデューサー・重岡由美子氏 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex (2024年1月13日). 2025年4月29日閲覧。
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