重度熱傷の生理的反応及び変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:52 UTC 版)
「熱傷」の記事における「重度熱傷の生理的反応及び変化」の解説
II度熱傷面積が小児で15%以上、成人で30%以上のことを言う。一般に輸液療法の絶対的適応である。 急性期(acute stage)もしくはショック期:受傷より48時間以内(72時間以内とする場合もある)。血管透過性の亢進により血漿が血管外に大量に漏出し、循環血漿量の減少が生じる。 大量の細胞外液の喪失。 ショック(受傷後48時間はショック期とされている)。 汗腺、皮膚腺の破壊。 疼痛(pain) 等。 亜急性期(sudacute stage):受傷より48時間以降、2週間以内。多臓器不全(MOF)。 皮膚表面の細菌感染(infection)防御力喪失(受傷後72時間後以降)。 進行性壊死。 合併症(conpication) 等。 血液障害。 慢性期(chronic stage):受傷より2週間以降、症状おおむね固定、生命の予後への懸念軽減。疼痛。 精神的苦痛。 瘢痕拘縮。 栄養障害(malnutrition) 等。 回復期:リハビリ(rehabilitation)期とも。疼痛。 精神的苦痛(リハビリが辛い、またはリハビリがはかどらないもどかしさ)など。
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