選考方法の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 14:35 UTC 版)
「第58回プライムタイム・エミー賞」の記事における「選考方法の変更」の解説
今回から新たな選考方法が採用された。従来は会員がそれぞれ5個の候補を選び、その投票の上位5名(番組)がそのまま候補となったが、今回からはそれぞれの会員が選出する候補は番組部門は10作、演技部門は15名となり、更にその上位10作・15名からブルー・リボン・パネラーと呼ばれる特別会員が5作・5名へと絞り込む最終投票を行なった。 この措置は、候補常連のシリーズ作品が何年も続けて候補になり、新番組や候補になっていなかった番組がシャットアウトされることが多いがために保守的と言われがちなノミネーションの顔ぶれに変化をもたらすことと、ネットワーク数の少なさと局のカラーでエミー賞では軽視されがちなThe WBやUPNの優れた番組(『Gilmore Girls』やUPNの『Veronica Mars』、『Everybody Hates Chris』など)へとチャンスを与えることが目的であった。が、結局The WBやUPNからの主要部門のノミネーションは一切なかった。 逆に、前年度のシーズンを賑わした『LOST』や『デスパレートな妻たち』などの人気番組が排除されてしまうという事態が起こった。特に、前年度の作品賞を受賞した『LOST』に関しては、後述のオープニング・シークエンスでもそのことがネタにされたほどであった。また、演技部門からも作品賞候補となった『HOUSE』の主演俳優で前回のゴールデングローブ賞も受賞していたヒュー・ローリーや受賞の常連である『ザ・ソプラノズ』のジェームズ・ガンドルフィーニとイーディ・ファルコが漏れ、コメディ部門の主演女優賞は『デスパレートな妻たち』の主演女優4人が1人も選ばれず(その1人であるハフマンは前年度受賞者)、秋からの継続がなされない番組の出演俳優4人が選出されたりと、選考の方法と基準に対する疑問の声が数多くあがった(変更による影響かは定かではないが、ミニシリーズ/テレビ映画部門で候補になったエレン・バースティンは、僅か14秒しか出演シーンがなかったと言う)。
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