選挙用語としての「刺客」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 03:50 UTC 版)
日本における選挙において、政党を何らかの理由で離党した(または除名された)政治家が選挙に立候補した際に、その旧所属政党が対立候補を「落下傘候補」などとして偽装し、選挙戦を行うことがある。その候補者を俗に「刺客」、対立候補を立てることを「刺客を送り込む」という。 対立候補には主に有名人やある程度実績があるものの、自身本来の選挙区が不安定な政治家が多い。当然ながら、候補者を出した政党は、候補者を資金や政党幹部による応援演説などで強力に盛り立てる。 なお、この用法は以前はあまり一般的ではなく、後述の2005年の総選挙までは、政治関係の記事で使用される程度であった。日本テレビ系テレビドラマ『レッツ・ゴー!永田町』など政治を題材としたフィクション作品でも使用されている。しかし2005年の総選挙において、一部の自由民主党議員が郵政民営化関連法案に反対し、公認を得られず新党や無所属で出馬した政治家に、小泉純一郎総裁を中心とする執行部が多くの刺客を送り込み、報道されたことにより一般的な用法となった。 ただし、単に相手を倒すための対抗者としての用法もある。
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