選挙公報における部落差別用語の削除事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 03:14 UTC 版)
「窪田志一」の記事における「選挙公報における部落差別用語の削除事件」の解説
1975年、都知事選に立候補した際、選挙公報の中で「エタ」「エッタ」「餌取(えた)」「穢多童」「易断(えた)」などの語を13箇所で使用し、東京都選挙管理委員会から「基本的人権を著しく侵害する」などの理由により、これらの語を職権で削除された。 窪田の所論は「エタは、永正年代に時の室町幕府を倒した神仏習合の易断(えた)政府を語源にしたものであり、のちに徳川幕府が、誇り高き易断政府の子孫たちを全国に隔離し差別した」などという独自の内容で、科学的には不正確だが、要するに「被差別部落民はもっと胸を張るべきだ」というもので、差別を助長する意図はなかったとされる。 この事件は1975年3月25日、「朝日新聞」「毎日新聞」「読売新聞」の3紙の朝刊社会面で大きく報じられたが、部落問題に関する報道タブーから、この事件の核心である差別用語が一切書けなかったため、読者には全く意味不明な記事だったという。
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